TOP INTERVIEW

今、新たな挑戦が始まる。
『継承』から生まれる
正統派ビジネスパーソンの
スタンダード

2020年に50周年の節目を迎えるダーバンは、プレ・イヤーの今春から新たなコミュニケーションを始動する。そのキーワードとなるのは、ブランドの根底を流れる「継承」という概念。糸1本からメイド・イン・ジャパンにこだわり抜いたものづくりに徹し、半世紀にわたって日本のビジネスパーソンのスタンダードを創り上げてきたダーバンが大切にするブランドフィロソフィーの真髄とは何なのか――次なる50年への第一歩を踏み出す今、D'URBAN Planning & Product Managerの高野信彰が「継承」に込めた実直な想いを語った。

インタビュー

Chapter 01

ーバンの歴史、
それは
挑戦によって生まれた
『継承』の歴史

50周年を迎えるダーバンのこれまでの歩み

ダーバンは、1970年のデビュー以来、常に時代のニーズをいち早く捉え、ビジネスパーソンに必要とされるスタイルを提案し続けてまいりました。その根幹には、伝統と正統を重んじながら、同時に時代を切り拓いてきた「挑戦」の歴史があります。

例えば、クールビズが提唱される以前に、日本特有の高温多湿な夏の気候を快適に過ごすために開発された“清涼ビジネススーツ”の「MONSOON ―モンスーン―」やネクタイを締めなくても、襟がきちんと収まるワイシャツなどの“アンタイドスタイル”も時代を先駆けて提案し、いつの時代も常に挑戦を続けてきました。

日本の気候と日本人体型、ビジネススタイルの確立、エレガンスなど、時代によって挑戦のかたちはさまざまですが、伝統を守りながら、先見の明を持ち、常に進化を目指して挑戦してきた姿勢は、50年間ずっと変わりません。言い換えれば、私たちの考える伝統とは、常に課題を意識して挑戦し続けることでのみ築かれていくものであり、守りながらも常に進化していくもの。一つひとつの挑戦を“点”とするならば、ダーバンに根ざす『継承』というコンセプトは、それらを“線”でつないでいくことです。

ダーバンのスーツづくりを支える「ダーバン宮崎ソーイング」でも受け継がれている、挑戦という意志

1970年、レナウンは当時、日本で最も良質な紳士服を作るといわれた高級紳士服メーカー「ニシキ」と提携したことで、良質な既製服の生産ラインをいち早く取り入れることに成功しました。以来、高温多湿でウールが1.5cm以上も伸び縮みする日本の風土に合わせて、工場内の湿度を常に60%に保ち、素材の精度を安定させた環境を整えるなど、独自の創意工夫を凝らした体制のもと、メイド・イン・ジャパンのものづくりに徹してきました。

縫製や裁断、プレス仕上げ、検査など、職人たちの技術は、スーツづくりにおけるかけがえのない財産。そんな作り手の技を受け継いでいくために、ダーバン宮崎ソーイングでは、2008年より“マイスター制度”を実施しています。厳格な審査により認定された工場内のマイスターたちが、次世代を担うべく、優れた技能や技術を持つ人材を育成、養成していくというものです。人の手が完成させるダーバンスーツという伝統を守りながらも、職人の技術や生産体制は、日々進化を続けています。

インタビュー

Chapter 02

ーバンスーツは自信と誇りの源
日本ならではの丁寧なものづくりから生まれる
“本物だけが持つ、着る喜び、所有する喜び”を

スーツに限らない多様なビジネススタイルが受容されている今、ダーバンだからこそ提供できる価値がある

スーツの需要はまだまだ根強いです。近年、オーダースーツはひとつのトレンドになっていますし、最近ではポリエステル素材のセットアップをスーチングして着用する方も増えているように、スーツの着こなし方が変化している傾向はあります。スニーカー通勤を推奨している企業も増えていますし、挑戦していくという意味では、スニーカーに合うダーバンスーツも、今後、進化のひとつとして登場するかもしれません。

スーツとは、自分を律するために着るものであると同時に、周囲の人に対する礼節をもって接するために着るもの。どれだけ時代が変わっても、礼節を重んじる日本人らしさは現代にも受け継がれていると思います。一方、ダーバンだからこそ提供できるスーツの価値とは、日本ならではの真面目で丁寧なものづくりによって生まれた“本物だけが持つ、着る喜び、所有する喜び”です。着る人の内面にふさわしく、接する人々にきちんとした印象を与えることはもちろん、着る人の自信や誇りの源として、内面的な価値も与えられるスーツであることです。

ダーバンスーツの価値を生み出す「日本ならではの真面目で丁寧なものづくり」

世界三大生地産地のひとつ、愛知県尾州随一の毛織物メーカー・日本毛織と開発した「ZEAL」をはじめ、「r.a.s.o.(ラーゾ)」など、ダーバンを代表するオリジナル素材は、羊の選定に始まり、糸1本から作られ、生地として完成するまでには膨大な時間が費やされます。体を丸く包み込むダーバン特有のパターンは、50年近く、日本人の体型を研究し尽くしたうえで生まれた“日本人に最も似合う”パターンです。

デザインと表地にふさわしいパターンを選び、それに準じて裏地と芯地を選定したら、ようやく縫製の段階にたどり着きます。デザインがあり、設計があり、縫製がある。ダーバンは、この三者のどれにも妥協することなく、納得できるまですり合わせながら、上質なスーツを作ることを基本としています。

人間関係が希薄になった現代において、スーツはコミュニケーションを支える存在に

少し話が逸れますが、オフィスでのカジュアル化が進む中、どこまでカジュアルにしていいのか分からない人が大半だと言われています。では何を基準にするのかというと、一番は上司の服装。次に周りの同僚の服装を見て、この程度なら許される範疇だと判断するのだそうです。これをスーツに置き換えて、“部長のスーツはダーバンらしいよ。社長のスーツもダーバンらしい”となれば、職場でも会話が生まれるでしょうし、 “じゃあ、自分も昇進したら、ダーバンのスーツを着よう!”となるかもしれません。スーツは、コミュニケーションツールになり得ると思います。

インタビュー

Chapter 03

る人の想いを引き出し、
最も映えるスタイルを提案できる
“ビジネスライフスタイルのコンシェルジュ”
という存在

ダーバンの接客にも脈々と受け継がれる、『継承』というコンセプト

デビュー以来、ものづくりから店頭での接客までをトータルに含めて、ダーバンというブランドを打ち出してきました。ダーバンのショップスタッフは、いわば“ビジネスライフスタイルのコンシェルジュ”。ものづくりの裏側を熟知すると共に、着る人の潜在的な要望をきちんと引き出し、その人が最も映えるスタイルを提案できる技術を持っています。服を販売するだけでなく、顧客に満足していただける接客を提供し、顧客のベストパートナーになること。これは、店頭という現場で培われ、受け継がれてきた他にはないダーバンのコア・バリューです。

昨年4月に東京・丸の内の商業施設「KITTE(キッテ)」2Fにオープンしたダーバン初の直営店では、メンズのみならず、レディースのパーソナルオーダーもスタートさせました。
特にパーソナルオーダーが初めてという方には、一度はお店に来て、ショップスタッフとお話されることをおすすめします。そのうえで、生地選びや採寸の工程を体験していただき、満足のいく一着をぜひ誂えていただきたいと思います。

2020年を迎えるダーバンの今後

ダーバンの今後については、2つの方針があります。ひとつは、「優れた品質と品格によって、誇り高い正統派ビジネスパーソンの象徴になる」こと。例えば、金融、不動産、官公庁といった職種の方をはじめ、接する相手にきちんとした印象を与える必要のあるビジネスパーソンに、誇りを持って着てもらえるようなきちんとしたスタイルを提供していきたいと考えています。

正統派ビジネススタイルならではの良さを体現し、30~40代の若いビジネスパーソンにも認知され、『ダーバンに行きたい』と求められるブランドになるべく、流行に左右されず、本物の価値を追求してきたブランドの本質を発信していきたいと思います。

もうひとつは、「ビジネスライフスタイル全般をサポートできる、ビジネスパーソンにとって欠かせないブランドになること」。靴や傘、メガネや筆記用具などの雑貨、あるいは香水など、ビジネスパーソンのライフスタイルに必要なラインアップの充実を図っていく意向です。またモノだけでなく、ビジネスパーソンを支えるさまざまなサービスも充実させ、しっかりサポートできる体制づくりを目指しています。

そのひとつとして、ダーバン宮崎ソーイングが提供する『立体プレスサービス』は、着続けるうちに、またクリーニングに出したときに型崩れをおこしてしまったスーツを本来のシルエットに復元することができるというもので、すでに多くの方々に喜ばれています。昨年12月には、不要になったスーツやジャケットを回収し、リサイクルするという、トップブランドとしての責任をかたちにする取り組み『ECOMPASS(エコンパス)キャンペーン』も始めました。今後は、メンテナンスの要となるクリーニングについても、専門会社と提携して、より手軽に、より良い状態でダーバンスーツを着てもらうためのサービスを展開する予定です。

これからもビジネスパーソンを支え続け、選ばれる存在に

多忙なビジネスパーソンにとって、ビジネスのスタイリングであれこれ悩むことに毎朝の貴重な時間を割くのは、煩わしいものですよね。オケージョン別のスタイルや、ネクタイなどの小物のスタイリングなど、細かなことは、その方の嗜好や職種を踏まえて最も似合うスタイルを提案できるショップスタッフが全力でサポートさせていただきますので、ダーバンに全てお任せください。ビジネスパーソンのベストパートナーになりたい、それこそが私たちの目指すところです。そして、願わくは、スーツをもっと着ていただきたい。自分も、接する周りの人も、スーツを着ることは、やはり気持ちが良いものですから。

この3月1日より銀座線・丸ノ内線の一部車両をはじめ、ウェブ上で展開するクリエイティブには、これからもブランドのDNAを継承していくという決意を込めて、通称“ダーバンレッド”と呼ばれる赤色で表現しました。メッセージは、先人から次世代へ、人から人への『継承』をテーマに制作しました。どこかで見かけることがあれば、ぜひご一読いただけたら幸いです。

また、今春の広告展開に引き続き、今後もアニバーサリー・イヤーの2020年に向けて、“『継承』”を軸に打ち出される新生ダーバンの展開をどうぞお楽しみに。

profile

高野信彰

高野信彰Nobuaki Takano

D'URBAN Planning & Product Manager

1991年株式会社レナウン入社。アクアスキュータムの営業・企画を担当したのち、STUDIO by D’URBANの企画を経て、 2016年よりD’URBANを担当。現在はD’URBANの責任者として、商品・宣伝企画などブランドの全ての統括業務を担っている。