D'URBAN | ダーバン

D'URBAN PRODUCT STORY

「ああ、ダーバンだ」という一言のために 。

ダーバンは考えます。「この服はモノがいい」とは、果たしてどういうことか。
結論は、きわめてシンプル。それがダーバンのタグのついた一着である限り、どの一着をとっても、必ずよいモノであること。
そして、このシンプルな結論を実現するために問われるのが、"モノの作り方"そのものの、
高い品質なのです。企画から試作まで・・・

企画から試作までどんな手順を踏むのか。
どんな素材をどこから仕入れるか。どんな設備で生産するか。
どんな方法で検査するか。どんなスキルを持った人間が作るのか。
その人間はどのように教育するか。できたモノをどのように保持するか。
理想的な工法に支障が生じた時、それをどのようにリカバーするか。
そもそも、どのような方針で服を作るのか。
際限なく列挙できるこれらひとつひとつのステップを明確化し実践する。
そんなダーバンの、"モノ作りシステム"の結晶が、
お客様に満足していただける一着となります。

ダーバンの生産にたずさわるスタッフは
「顧客満足度 NO.1 の世界一のアパレルメーカーを目指す」という
品質維持・向上方針の下に、常にたゆむことなく
"D'URBAN QUALITY "を追求し続けます。

全ては「ああ、ダーバンだ」という一言のために 。

背広は生きています。

西洋生まれの洋服が、湿度が高く四季の変化に富んだ日本で、その機能や美しさを十二分に発揮するには実は想像を絶した技術が要求されます。良い素材ほど環境の変化に敏感に反応し、生きもののように、息をしています。

春一番が平野を駆けぬける頃と、湿度が90%にもなろうかという6月の梅雨時や真夏の頃とでは背広の伸び縮みの差が1.5cm以上にもなります。
この驚くべき現象は即、背広全体がバランスを取りながら良き呼吸をする「良い背広」か、環境の変化によってダレたり、反ったり、引きつれるような「悪い背広」かに分かれていく極めて重要なポイントとなります。

背広は進化してます。

そもそも、毎日着こんでいくうちに背広が型くずれしていくなんてことは言語道断ですが、問題は「硬く重い」仕上がりで型くずれしないのではなく、「軽くしなやかで」それでいて型くずれしないことが大切なのです。そのために、ダーバンは時間をかけて背広を進化させてきたのです。

それには柔らかく、しなやかな細番手の高級原料がなにより不可欠ですが、さらにそれを敏感で微妙な生きもののように扱える高い技術力がなければ、「羽織るように着る」軽く柔らかい背広へと進化させていくことはできません。

ダーバンが進化させてきた背広には、表地(見栄え)という表舞台、裏地という裏舞台はもちろんのこと、更に大切な中舞台が存在します。それは、高級な表地の伸縮度に正確に対応できる毛芯を意味します。そしてそれに伴い、表地・芯地・裏地を三身一体とする技術と、これらに使用する素材の開発力の有無が問われます。また、365日60%の湿度に保たれている工場設備や、全製品をドライクリーニングして保型性をチェックする機関等々、中舞台の技の数々は、貴方を軽くつつむ良き一着の背広のそのかすかな厚みの中に、あたかも秘密工場のように隠されています。

商品でありながら作品と呼ばれたい…。美しい「ソフト」を仕上げるには、厳しい「ハード」がものをいいます。そして一朝一夕にはできないその実力の差は、着るほどに徐々に、しかし確実に現われてきます。

普通の背広は普通では出来ません。

物づくりに、妥協や惰性は禁物です。
ダーバンには、他の追随を許さない高度な技術や開発力があると自負します。しかし、私たちダーバンにとってそれは普通のこと、当り前のことなのです。そうして仕上がった一着の良き背広をもって「普通」と称したいからです。

一般に「普通」がいいというのは、高価過ぎず奇抜過ぎず「平凡」一番いいという意味で使われることが多いようですが、私たちは、が「平凡」とは違い、レベルが高くなければ「普通」などできないのだと考えます。

世界に通じるハイスタンダードであることが私たちの「普通」であること、それが一番の誇りです。

朝、クローゼットの中に数ある背広の中から、なぜかつい手に取ってしまうのは限られたいくつかです。
ハイスタンダードの背広とはそういうものをいいます。そして、ダーバンの背広はきっと、その限られたいくつかの中に入っていることでしょう。

丸くない背広なんて。

欧米人が着る和服姿を見て、どうもしっくりこないと思うことが時々あります。それは身長の問題等ではなく、胸の張り方、腕のつき方、腰の 位置あるいはその出方等々、日本人とは大きく骨格が違うが故であるこ とはいうまでもありません。では、日本人が着る洋服はどうなのでしょう。

欧米人からは、日本人の背広姿はどのように見え、いかに感じられてい るのでしょうか。国際的舞台に立つことの多い今日、日本人同士の目よ りももっとシビアに背広の良し悪しを見られているのかもしれません。

体形図「丸い背広」という言葉、ご存知でしょうか?ダーバンが提唱している背広の基本です。身体の限られた個所にだけ背広が接触してその重みがかかる、世に多い平面的な背広とは違い、身体のどの部分にも片寄った無理がかからず、日本人の体型に合わせて丸く包むように立体的につくられた背広のことです。そのためには、人体工学から入り、極めて高度な技術を駆使しなければ、平板な既製服を超えた丸い背広をつくることはできません。

服地を縫い合わせるだけでは

ただでさえ不愉快な通勤電車で、吊り皮に手を伸ばすと、アームホールのあたりがつっ張ったりしないでしょうか? 車を運転していて両脇がきつく感じたりしませんか? オフィスのデスクに向かっていて、背中に無理を感じたり、ズボンの後ろのベルト通しの辺りにひきつれ感を憶えませんか? 着るという行為は毎日のことです。背広が心と身体に満足を届けないのなら、それは単に縫い合わされた布地に過ぎないのです。

図をご覧下さい。
欧米人と日本人では、上体だけでこれだけ違いがあります。

体格比較図
●胸の厚さが違います。
最近は徐々に差がなくなりつつありますが、一般的には、欧米人の方が厚みがあります。
●骨格的に肩甲骨のつき方が違います。
欧米人が全体に丸く出ているのに対し、日本人の場合は肩甲骨がかなり突き出しています。
●それ故に腕のつけ根が大きく違ってきます。
背中を中心とする横線から欧米人は6~8度なのに対し、日本人は14度ほども前に出ています。早い話が日本人が胸を張って肩を後へ引いた形が欧米人の体型といえます。

性能が良くなければ

服作りとは一言で「平面的な布地を人間の曲面に合わせて立体化すること」と言いきれます。例えば、長さの違う2枚の布地の長い方を少しずつ縮めながら縫い合わせていき、完全に一枚のものにしてしまう「いせこみ」というハイテクニック。あるいは、裁断面が曲線同士の布地をアイロンで追い込んで直線同士にしてから縫い合せると、いつまでも消えることのない柔らかい膨らみが自然に生じる「おいこみ」等。高度な縫製技術の数々の果てに、はじめて平面の服地は、肩甲骨につっ張らずゆったり背中を包むのです。

いせこみ・おいこみ図解

そして長時間のオフィスワークや車の運転にも無理のこない、ひきつれ感のない、一着の良き背広が仕上がるのです。背広はもはや「機能」というよりは「性能」という言葉の方が当てはまるのかもしれません。

角(かど)のとれた大人と、丸い仕上がりの背広は、ちょっとつき合えばたちまち分かるものです。そしてそのどちらも、つき合うほどに段々良くなる不思議を持っています。アームホールのあたりがつっ張ったりしないでしょうか?車を運転していて両脇がきつく感じたりしませんか?オフィスのデスクに向かっていて、背中に無理を感じたり、ズボンの後ろのベルト通しの辺りにひきつれ感を憶えませんか? 着るという行為は毎日のことです。背広が心と身体に満足を届けないのなら、それは単に縫い合わされた布地に過ぎないのです。

新しいパターン

欧米人と比較して、日本人の両腕は前に付いている。その事実をダーバンの服作りは最初から強く意識していました。だから、ダーバンのスーツは日本人の身体を丸く覆うことができたのです。しかし、もっと丸く、もっとフィットさせることはできないか? 毎シーズン、商品開発担当者たちは自問自答を繰り返してきました。そして、つい最近、とうとう突破口を発見しました。それは、前幅、ダキ幅、背幅のバランスを変える。すなわち縫い目を移動させる、ということでした。

発見してみれば、あっけないほど単純なことでしたが、日本でスーツ作りに携わる人たちは、この理想のバランスに今まで気づいていませんでした。両腕が真横ではなく前にずれているのだから、欧米人が着るスーツほどゆったりと広い前幅が、日本人のスーツに必要なはずはないのです。ところが、既成概念とデザイン上の慣習から、つい前幅をたっぷり確保してきました。

この前幅を適正な範囲に狭めて、新しいパターンを描いてみました。見るからにシャープで、すっきりしたスーツができそうに見えます。しかし、問題は着心地です。余分だったとはいえ、ゆとりを削り落とす作業に対しては、一抹のためらいがありました。窮屈になるのではないか?疲れそうだ。動きにくくなったら困る… などなど。ところが、試作品に腕を通し、数日を過ごしたスタッフ一同からは満足のため息がこぼれました。以前よりも見た目がすっきりとシャープになったダーバンは、前よりも身体にフィットし、前よりも着心地がよくなっていたのです。

見える工夫、見えない工夫

身体にフィットするスーツは疲れにくい。この当たり前が日本ではなかなか分かってもらえないようです。そこで一つ質問します。あなたはスーツをどこで着ますか?過去しばしば耳にしたのは「肩で 着る」というもの。これは半分当たりですが、注釈が必要です。人がスーツを着て立てば、その重みのほとんどは確かに両肩にかかります。肩というか、首から肩にかけての線(肩峰線)ですが。フィットの度合が高いスーツだと、重量は肩先よりも首の近くにかかってきます。反対に、フィットの度合いが低い、バブル期によく目にしたソフトスーツだと、その重量は肩の線全体に散漫にかかります。テコの原理を思い出してください。首を支点と考えれば、支点から遠い肩先に重みがかかると、実際以上に重く感じますし、首の近くで重みを受け止めれば、案外軽く感じるものです。

今度のダーバンはよくフィットし、軽く、疲れにくいのです。そして、そのフィット感をいっそう心地よいものにするために、今度のダーバンはかつてないほどのソフト化につとめました。それにはパーツとして大きな比重を占める表地に、ソフトな材料を採用するのがまず第一です。でも、それだけではありません。ふだん目につかない縫製仕様や、副資材の見直しと技術革新も毎シーズンの課題です。まず、縫製仕様ではアームホールや胸ポケットまわり、フロントエッジなどを格段にソフト化しました。次に副資材では、肩パットのクッション性を増し、ふんわり柔らかに仕上げました。毛芯地は "肩バス芯"、"胸増芯"、"台芯"の全てに細い糸を使用し、それでも強度は失わないよう、強い撚りをかけました。接着芯地にも成形性、保形性が損なわれる寸前のソフトなもの採用しています。ダーバンのキリリと美しいシルエットを保てるように耐久力、復元力は維持しつつ、省くことのできる副資材は大胆にカットしました。

このぎりぎりの作業は、ちょうど航空機や F1マシンの設計に通じるかもしれません。 結果として副資材の重量は 20~35g、スーツ全体で 5~10% 軽くなっています。大した軽量化ではない、そう思った人には着用実験をお勧めします。着用した途端、はっきりとした違いを肩が告げてくれるでしょう。

新しいダーバンを存分に

前幅を狭めたということは他にも利点をもたらしました。袖が胴体に接続する断面・アームホールが従来品よりも広くなって、腕がさらに動きやすくなったのです。専門用語で「オメロピット」と呼ぶ縫製時の前肩部分の空間がしっかり確保でき、両肩の上にゆとりが生まれました。この改善のせいで、身体の前方に手を上げて、吊革を持つ時は、以前よりも楽に手を上げられます。

では、新しいダーバンを心ゆくまでご堪能ください。前幅が狭まった以上、前方からの外見はかなり異なっています。当然、すっきりシャープな感じに仕上がっていますが、これに合わせてタイやシャツのセレクトも影響されてきます。タイは今後しばらく細身ののものに人気がシフトするでしょう。シャツは見える面積が増えますから、これからは"見せる"工夫が問われるようになるはずです。

ここまでお話しすれば、もうお分かりでしょう。今回の技術革新はダーバンが目指す世界のメガトレンド、"シャープなラインの新テーラードスタイル"に不思議なほど一致しているのです。

ファッションに対する感性、マーケットに対する読み、人体工学に裏打ちされた技術。
どのルートを通っても、たどり着く山頂は一つだったのです。

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