大人の男の日常に溶け込む、

Vol.18 株式会社フォルクス VOLKS Co.,Ltd. 眼鏡フレーム TEXT:YURIKO KISHI


眼鏡の聖地として知られる福井県鯖江市に拠点を置き、眼鏡フレームの企画・製造・卸売を一貫して行う株式会社フォルクス(以下、フォルクス)。同社が99年より手掛けてきたダーバンのライセンス商品は、今や累計150型を超える。製品開発のこだわりや今後の展望について話を伺った。

01.“国産”から生まれる自信と信頼


人はなぜ、眼鏡をかけるのか。究極を言えば、瞳孔にレンズの中心を合わせて、正しく矯正するためであり、眼鏡フレームの本来の役割は、その状態を保持するための金枠だ。ツールのひとつとして、機能を満たしていれば十分だろう。しかし、数ある眼鏡フレームの中から選ぶ時、ブランドやデザインなどの嗜好性や自分に対するイメージなど、人それぞれの想いが必ず関わってくる。

その選択肢のひとつとしてフォルクスが提案するのは、水や空気と同じような感覚で、ユーザーの生活に溶け込むような眼鏡フレーム。低価格帯の輸入品が増える一途を辿る眼鏡フレーム市場において、大切にしているのは、特殊なギミックや最先端のトレンドを追うことではなく、あくまで日本製のスタンダードであり続けること。

「普段の生活からビジネスシーンまで、違和感なく使用していただけることを大前提として開発・製造しております。手に取ってくださった方々に、“いい買い物ができた”と満足いただけるようなデザインと、安定した品質を保持するためにも、国産にこだわり、眼鏡の地場である鯖江で生産を行っています」

02.1本の眼鏡フレームが出来上がるまで


眼鏡フレームに使用する素材は、スタンダードなチタン。医療用の器具などに使用されている軽量で人体に優しい金属で、これをベースに開発された弾力のあるベータチタンも使う。

製造は、熟練の職人たちによる分業体制で行われている。プレス加工のみに特化した工場など、細分化した工程をそれぞれの工場が担っている。

「当社では、各工程を担当するグループで動いています。ここをもう少し調整して欲しいなど、職人たちと顔を合わせて話せることは、製造する上で大きな利点だと思います。どの工場もみな、鯖江市内にありますので、必要に応じて、すぐに飛んで行けますので」

03.ひと味違う、その人に馴染んだ眼鏡フレームを


ダーバンの眼鏡フレームの開発・製造については、「日本発祥の紳士ブランドだからこそ、海外ブランドとの違いを打ち出すことを目指している」という。といっても、フォルクスが打ち出す違いとは、ひと目見て分かるような奇抜さではなく、前述した通り、あくまでスタンダードにこだわり抜く中で、心地良い装用感やさり気なく上質なディテールなど、ひと味違う何かをユーザー自身に感じてもらうこと。

「例えるなら、周りの人から、“その眼鏡、どちらのものなのですか?”と尋ねられて、“ダーバンだったんですね”と初めて分かるくらい、ユーザーの方の日常に寄り添い、普通にお使いいただけることを願って、今後も商品開発にあたっていく所存です」

眼鏡をかける人にとって、眼鏡フレームは顔の一部。鯖江生まれのスタンダードは、大人の男をさり気なく上げてくれること請け合いだ。


SPECIAL INTERVIEW ARCHIVES